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生々流転

日々の生活

昔日

昔の夢を見た。

 

夢の中で、かい君はまだ小学生で、私は成長していた。

「君は変わらないね」と私は夢の中の彼に話しかけると、

「君は大きくなった」とかい君は返した。

 

「大きくなって、つまらなくなった」とこっちを見ながら言った。

 

全くその通りだ。私はきっとこの先もっとつまらなく、もっと大人らしくなっていく。夢の中の君だけがひとり、取り残されて、永遠に元のままだ。

 

「私、この国から出ることにしたんだ」そう言うと彼は寂しそうに笑って、知ってたと言う。

 

鉛のように重い体が、潮のように、向こう側へ引き戻される気配がした。そう言えば、もう10年会っていない。時間の訪れだけが過去の映像を巻き戻している。

フランシスコ・デ・ゴヤ

最近美術館へしばしば足を運ぶようになりなして、ようやく絵画について少し蘊蓄を垂らせるようになりました。昔から絵を描くのは好きでしたが名画には微塵たりとも興味がなかったので、少し精神的に成長できたようにも思えます...

 

まず私が初めて興味を持った作品から

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これは塾の壁に貼られてあった、古い紙きれのような絵でした(なかなか変な塾である)。The Sleep of Reason Produces Monsters と、左下の白字、スペイン語で少々見づらいけど書いてあります。他にも同じような黄ばんだ紙切れの似たようなデッサンの絵が何枚かありましたがこれがどうしても気になって調べたらゴヤの作でした。其の頃ゴヤと言えば、ソファーに転がってる裸婦の絵だったので(すごい偏見)人違いかな?(笑)と適当に流してしまった。実はラファエロ展で『わが子を喰らうサトゥルヌス』『砂に埋もれる犬』などの黒い絵シリーズは何作か目にかかった筈なんだけど、人名はやはりすぐに覚えられなかったようです。

 

ところでこの「The Sleep of Reason Produces Monsters」(理性の眠りは妖怪を生む)は版画集連作Los caprichos(気まぐれ)中の「夢」シリーズに当たるもので、この時すでに聾者となっていたそうだ。社会への風刺をあからさまに表現したものがよく出版できたものだ。

君の膵臓を食べたい

全体的に綺麗でまとまってたと思う。主人公はどストライクだし女の子は健気で病弱というギャップでやられた人も多いでしょう、ちょい悪役(隆弘)以外の登場人物全員が綺麗で眩しい。でも会話が現実にあったら少し寒いかも知れない。女の子の、全体的に明るく振舞ってる感じが白々しいというか単に自分が苦手な口調なだけかもしれないけど…なんかTwitterによくいそうな話し方、句点で短く切れてる可愛い感じの。

 

2作目よりは内容が何倍か濃く、テーマは2作目が幸せについてでこれが生きる理由みたいな。ものの見方、表情の描き方、心理描写でためになったことや新鮮味を感じた技術は凄く多いです。例えば咲良が僕に抱きついて誑かしてる所の僕の心情とか、咲良が最低と言って振り返った所の表情の描写は良い。地の文は何度も読み返してみる価値はあると思う。

 

 

こんな小説読まれたら誰も次回作に期待してしまうだろう、求めるのはキミスイの良さを生かしつつより深い人間の心理への考察、面白い話題、個人的にはもう少し現実味を帯びた登場人物…まあ私が何を言っても書いてる人とほかの読者には関係がないけれど。人間の作り方が丁寧じゃない、物語を進めようとはしょっている、物足りなさはある。

 

 

追記 Amazonレビューを読むと『中高生向け恋愛小説』という印象を受けた人も多いらしかった。偉そうに評価してるけど普通にそう思うから仕方ない

 

 

君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい

 

 

また、同じ夢を見ていた

住野よるさんの作品はこれを読むので初めてです。友人に勧められて読んでみました。帰省中に『それから』を読むのは少し重すぎると思ったので、前から気になっていた作家さんのを、と。

 

結果から言うと、もし他の作品も同じ文体、雰囲気で書かれていたら私にはかなり合わないと思いました。童話みたいな、透明で無邪気な感じはありますが少し話が間延びし過ぎたと見受けられます。『星の王子さま』のように綺麗に簡潔にまとまってなく、ぐたぐたと幼女が偉そうに説教をしてるだけとたまに苛つきさえ覚えてしまう私はきっとひねくれ者で可愛げ無いですね。こんな本書いたら将来読み直したら黒歴史になりそうです。結末もありきたりで、全体がただ自分のために書いた作品という印象でした。大人しく前作を買えばよかった。明日買ってきます。

 

 

また、同じ夢を見ていた

また、同じ夢を見ていた

 

 

迷子-『三四郎』夏目漱石

3年ぶりくらいに『三四郎』を読み終えた。やはり高校より幾分か分かったことがあり、驚きや溜息は初回より少なくなったが新しく見つけたことは多い。

 

三四郎の恋を中心とする作品であるが彼の周りの人は皆個性があっていい、特に個人的には與次郎の廣田先生が好きである。この2人はどことなく似てる所があり、廣田先生の在学時はまさに與次郎の様な人間では無かったかと推測しています。大学と社会への風刺は夏目らしく穏やかに語られており、今の東大とはかなり状況が違っていただろうけど與次郎のような人間は減って野々宮さんばかり増えすぎたような気もする。そして美禰子は相変わらず思わせぶりな愛想を周囲に振り回しそれは過去も現在も変わらないだろう。

 

俯いて考え事をしていたらいつの間にか空は鉛色の明るみを帯びていて電車が来た時には明るみが増して灰色掛かった水色へと移った。車窓から眺める空には茜さした雲がぽつりぽつりと羊のように空に点在していて、東の空際から決まり悪そうに少し気配を感じるだけの陽から淡黄色が一帯に延びそこに黒い煙突の雲が横切っていた。更に待っていると薄い水色の空が街全体を包みようやく朝陽が輪郭も覚束無いまま街に一日の始まりを告げる。私は今までどれ程多くの日の出を見落として来ただろうと電車に揺られながら考えていた。

 

 

三四郎 (新潮文庫)

三四郎 (新潮文庫)

 

 

やはり自分は

    やはり自分は酷い人間でしょう。気に入った人と近付いては飽き離れたところで寂しさを覚えまた手を伸ばした。距離も掴めない、大した興味もない人を次々と懐へ入れようとするのだ。特にかの魅力を認める人間、好いてる人間が多い時などはどうにかして自らとつなぎ止めようとする。そしてそれを玩具のようにまた捨ててしまうのだろう。

お絵描きアプリ

pixiv Sketch

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今日はよく使うお絵描きアプリについて紹介するンゴ

 

pixiv sketchです。


正直機能はまだまだ少なくて、筆の種類も凄く少ないのですが、逆にシンプルで無駄のない絵が描けるようになります。


何よりお気に入り登録がされやすいので、モチベが上がる⤴

 

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シンプルを目指す全ての絵描きへ。