伊勢志摩旅行記<2泊3日>--鳥羽水族館って広い!--
まえおき
11月の秋空の晴れやかな週末、有休を取って三重県に旅行に行きました。
今回の旅行は二泊三日なので、あまり遠くまでは行かず、鳥羽までの観光を予定にしました。
本当は志摩辺りまで行きたかったのですが、二泊では間に合わないので今回は割愛しました...次は五日間くらい休みを取って、志摩の島めぐりをゆっくりしたいものです。
できればそれまでに、運転も上手くなりたい…(筆者はペーパー)
ではここから、旅行の振り返りをしていきます。
1日目
大まかなスケジュールは下記▼
※時刻は超ざっくりです。
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1日目
10時半 品川駅発
↓
移動(東海道新幹線のぞみ号)
↓
12時 名古屋駅着
↓
昼食
↓
14時半 名古屋駅発
↓
移動(JR快速みえ)
↓
16時半 鳥羽駅着
↓
17時 鳥羽駅発
↓
移動(旅館送迎バス)
↓
17時半 旅館着
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朝、いつも通りの時間に起きて、多めの朝食を取って、
小さいスーツケースを引きずって出発します。
京急で品川駅に着き、JR乗り換え口から新幹線改札方面へ…
いよいよ品川駅から出発です!このときが一番ワクワクしますね!
自動発券機新幹線の切符を購入しようとしたところ、早速問題が。
モバイルSuicaで入場した際、新幹線の切符は窓口で購入しなければいけない。
自動発券機はモバイルSuicaに対応してないので、隣にある有人窓口で精算しなければいけません。
そして窓口を見ると、そこには長蛇の列が…
並ぶのはどうしても時間の無駄のように思えたので、一旦品川駅の改札を出て、新幹線の切符を買って再入場しました。
JR品川駅は、電車を乗らずに入場しただけの場合も、入場料を払わないといけません...
しょっぱらから変な汗出ました…
でもこれだから旅はやめられないですね笑
あとから調べて分かったのですが、エクスプレス予約をすればモバイルSuicaと一緒に改札通れるみたいですね。新幹線をほとんど使わないので知りませんでした…今度使ってみます!
10:55 品川駅発
10時55分ののぞみ325号に乗り名古屋へ。自由席でも1号車は3割ほど余裕があり、以降2号車、3号車はほぼ満席でした。
運よく窓際の席を確保します。
N700系なので全席コンセント付きで快適でした。移動中は読書したり、名古屋のレストランを調べて過ごしました。
12:25 名古屋駅着
名古屋に初めて降りたのですが、味噌のお土産が多い印象でした。そういえばコメダの味噌カツパンが有名なのも、元々名古屋のお店だったからなんですね。
3列折り返しで、ギシギシに並んでました…
驚くことに、学校帰りのJKも並んでます笑
名古屋のJKは渋い…
計画変更し、名古屋コーチンの鳥開総本家へ。こちらは7組ほどしか並んでませんでした。この時間はどこも混んでますね…
12:50 鳥開入店
注文は並んでる時に事前に取って頂いたので、入ってから10分ほどで料理が来ました。
今回いただくのは…
名古屋コーチン金賞御膳
親子丼と手羽先、唐揚げの鳥づくしセットです。
まず気になる親子丼から、卵を混ぜずに一口…
っ!!!
コーチンうまっ!?!?
コリッコリ!
コーチンのコは、コリッコリのコだったのか…
なんて適当なことを考えながら、卵黄を混ぜる。
この卵黄がなかなか割れない。全身で新鮮さを訴えてくる…
ふわふわの卵と白飯をかきこんでいく。だしでご飯が何杯もいける…
卓上の柚子胡椒との相性も抜群である。
落ち着いたところで、手羽先を一口。
これは!!
ペロッ…黒胡椒!!
ピリピリした辛味がタレと合いすぎる。そして鶏肉がうまい!
最後に唐揚げ。レモンは必ずかけます。
カリッ カリッ
ジュワ〜
ぷりっぷりな鶏肉を使った唐揚げが美味しくないわけがない。
他の鶏肉を受け付けない体になってしまいそうだ…
あっという間に完食。
電車の時間まで40分あったので、駅の周りをぶらぶら。
昼間から飲んだくれが空き缶と共に駅前の広場でたむろしてた笑
14:37 名古屋駅発
JR快速みえに乗って鳥羽へ。
二両編成で自由席が先頭1号車7列目からと少々分かりにくい。
ここでセカンドハプニング…
ICカードは一切使用できない。
近鉄は使えます。JRはここから先は管轄外と言わんばかり、無人駅が多いです。
ありがたいことに、車掌さんが一席ずつ検札に来ていただけるので、その時に精算し、
ICカード処理連絡票をもらって、あとで入場記録を取り消してもらいます。
車窓の山や畑の風景に望郷の念を覚え、太平洋がちらちら見え、山が深くなった頃に、いよいよ鳥羽駅に到着。
...JR鳥羽、無人駅だった。
切符は改札を出るときに箱に投入するタイプです。
そりゃ、車両内でしか精算出来なさそうですね…
一度駅から出て、階段を登って近鉄側の出口に。
エレベータはないので、荷物が多いと大変です。
近鉄側はかなり栄えていました。やはりローカルでは近鉄の方がよく使われるのですね。
改札外にはファミマとカフェがあり、休憩用のベンチも沢山ありました。
ということで三重旅行での移動は長距離だったらあまりケチらず、近鉄を使用した方がいいかなというのが感想です。
送迎バスの時間までゆっくり時間を潰します。
17:00 鳥羽駅発
1番出口にバスのロータリーがあり、そこに各社の送迎バスが停まる感じです。
どこにどのバスが停まるか決まってなさそうでしたので、ちょっと見つけるのが大変でした。
今回筆者が予約したのは石鏡第一ホテル。
バスは超ギリギリに来ました笑。乗り遅れたのかと思ってヒヤヒヤしました^^;
この辺りは山がちなので、ペーパーにはちょっときつい道が多かったです。17時が最終便でしたので、バスに乗れなかったらタクシー探すしかなかったですね。
夕方の鳥羽港
17:30 旅館着
移動に1ほとんどの力を使い、1日目は終了です。
朝もう少し早く出て、移動間の休憩時間を短くしたらもう少し早く鳥羽に到着して、辺りで早めの夕食を取れたかもしれません。しかし旅に焦りは禁物ですので、バッファを持って予定通り到着できてよかったです。
朝食のみのプランなので、残念ながら夕食はありません。東館では部屋食ができるみたいなので、次はぜひ伊勢海老・アワビ・松坂牛付きの豪華夕食を頂きたい。
ゆっくり温泉に入って、1日目は終わりです。
本館は結構古い建物で、夜は窓の外の山の景色も相まって幽霊が出そうでした。
部屋に電気のリモコンがなく、照明を消すのに部屋の端まで歩かないといけないのが若干不便でした…
2日目
大まかなスケジュールは下記▼
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2日目
6時 日の出拝観イベント
7時10分 トンビ餌付けイベント
8時半 朝食バイキング
10時 旅館発
↓
移動(旅館送迎バス)
↓
10時半 鳥羽駅着
↓
移動(徒歩)
↓
10時40分 鳥羽水族館着
13時 昼食
16時 鳥羽水族館発
↓
移動(徒歩)
↓
16時10分 鳥羽駅着
17時 鳥羽駅発
↓
移動(旅館送迎バス)
↓
17時半 旅館着
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2日目は朝から旅館のイベントで盛り沢山です。
まだ空が薄暗い時間に、セットしたアラームが鳴ります。
石鏡第一ホテルには、良い日の出スポットがあるみたいなので頑張って早起きします。
急いで浴衣を整え、顔を洗い、日の出スポットのバイキング会場へ。
6:00 日の出拝観
窓際に一列椅子が並べられており、サービスが丁寧でした。
朝日はまだ登ってません。どうやら間に合ったみたいです。
窓には辺りの森と伊勢湾の水平線が映り、空にはうろこ雲がかかってます。
6時になって人がぞろぞろ集まり、椅子の後ろにもまばらに観客が集まってきました。
そして辺りの雲の輪郭が徐々に明るくなり、水平線から真っ赤な太陽が登ってきます。
天気の良い日には富士山も見えるみたいです。
日が完全に登った頃には、窓の外にはトンビが何羽か集まってきていました。
7:10 トンビ餌付け
7時すぎにトンビの餌付け会場に向かいます。
2卓に分かれて刺身の切り落としが山盛りに置かれており、空にはすでに20羽近くのトンビが旋回しながら待機しています。
餌が冷凍のねずみとかではなくて良心的です。
流石に手で直接渡すのではなく、広いベランダのようになってる足場から遠くへ投げる形式でした。投げるとトンビが飛んできてキャッチしてくれます。
朝から猛禽類と戯れて楽しいひと時でした。
朝食まで時間があるので、露天風呂に向かいます。
男女入れ替わり制なので、昨夜とは違うお風呂です。
あまり広い露天風呂ではないが、この時間帯は貸切でした。
朝日に照らされる湯気と三重の山々に囲まれて、至福な時間を過ごせました。
屋上にテラスがあるみたいなので、湯上がりに寄ってみました。
伊勢湾と山を一望でき、ソファーがあって休憩もできます。
夜は星空が綺麗そうです。
8:30 朝食
待ちに待った朝食の時間です。7時半と8時半で選べたのですが、混んでなさそうな遅い時間帯にしたものの、もうお腹がぺこぺこです。明日は早い時間帯にしようかな。
和食はスタンダードなきんぴらや卵焼き、焼き魚から、伊勢ならではの刺身や松坂牛のしぐれ煮、伊勢海老の味噌汁と伊勢うどんまであります。
マグロと鯛が食べ放題なんで贅沢過ぎです。
特に好きなのが伊勢海老の味噌汁で、海老の出汁が効いててご飯にすごく合います。
伊勢うどんはふにゃふにゃで、正直讃岐系のコシのある麺が好きなので微妙でした笑
10:00 旅館発
10時、旅館からバスで駅へ。時間決めて移動しないといけないのは不便ですね…早くペーパー卒業したいです。鳥羽駅について、トボトボ海沿いを歩きながら鳥羽水族館へ。道中の風景を見ると、山があるところなどは湘南や熱海にも似てるかもしれない。天気は良く晴れていて、伊勢湾の向こうの島々もよく見えます。地理観がなく、地図を見てもどの島がどの島なのが怪しいのが残念です。
10:40 鳥羽水族館着
10分ほど歩いて、鳥羽水族館に着きました。大学時代から来たかった、日本一の飼育種数を誇る水族館です。魚だけでなく、爬虫類、両生類、海生哺乳類が多いのが特徴です。
順路は特にないようなので、A〜Lのエリアを自由に見学できます。
A パフォーマンススタジアム
2階建てのスタジアムで、アシカショーの会場になっています。
10:00~ 11:30~ 13:00~ 15:30~
の4回、各回15分で上演されます。
毎回担当しているアシカやアシカ達の調子も違うので、何回見ても違った個性があって楽しめると思います。
筆者が観た回を担当してくれたカリフォルニアアシカのシノ君は当日絶好調で、会場が大いに盛り上がりました。
舞台裏でトレーナーさんとアシカ達がどれほど頑張ったか想像すると、シノ君にチップをあげたい気持ちになりました。
B 海獣の王国
トンネルを潜って、反水面下で生き生きと泳ぐアシカやアザラシを観察できます。
さて、ここから復習しておきたいのが海獣の見分け方です。
アシカとアザラシ、セイウチはひと目で見分けがつくようにしておきたいですね。
アシカは肌黒でスリムでよく歩く、アザラシは小太りで目がクリクリ、セイウチはキバがあるので間違うことはないです。
時間のある方は下の記事が分かりやすくまとめられているので、目を通していただけると良いです。
C 古代の海
ここのコーナーにいる古代魚は、いわゆる「生きた化石」と呼ばれる魚類です。
東南アジアの淡水湖を連想させるアロワナや北米大陸のガー、パラオオウムガイがいます。
淡水でしか生きられない古代魚の分布から、かつての地球が陸続きだったと分かるのは非常に面白い。大陸移動説には幾つか根拠がありますが、その中の生物地理学的根拠にあたります。
今回オウムガイを見るのが楽しみだったのですが、ぷかぷか泳いでおらず岩陰で寝てました…
オウムガイ
オウムガイは2017年のワシントン条約による規制のため、取引が難しくなりました。
また、2020年のコロナウイルスの蔓延のため、ますます海外からの入手が難しくなっているようです。
今しか目にできない生き物を見るのはとても贅沢なことですね。
古代魚は変な見た目をしているものが多く、何億年も昔からその姿をほぼ変えずに存続してきました。
そう考えると人類が生まれたのはつい最近なので、私たちの生きているこの世界で普通とされている魚の方が、地球の歴史から見たら変な見た目をしていることになるかもしれませんね。
会場全体の暗さ、静謐さもまた不思議な時間の流れを感じさせてくれます。
D コーラルリーフ・ダイビング
エントランスホールに入ってすぐの場所に、大きな水槽があります。
会場を進んでいくと、裏に回って階段で大水槽の中に潜ることができ、まるでダイビングしているかのような気分になります。
コウイカ科のコブシメが4匹ほどいました。コウイカなので味は美味なのだろう。
コブシメ
掃除をしてたスタッフさん
E 伊勢志摩の海・日本の海
どちらかというと美味しそうに感じる魚が多いです笑
魚をひと目見ただけで美味しそうと思い、実際にそれが美味しいから不思議です。
美味しそうな魚を判別する本能は、遺伝子に刻まれているものなのでしょうか。
スズキ目タイ科キダイ
西日本に多く、真鯛の代用として使用されることがあるということで、きっと美味しいのでしょう。
キンメダイ目イットウダイ科イットウダイ
出汁が濃厚で美味だそうです。
スズキ目ベラ科キュウセン
海水魚であり、綺麗な見た目をしてますがベラなので食べられます。
幼体はメス、成長するとオスに性転換するらしいです。
珊瑚礁がある浅瀬に住んでいて、夜になると砂の中に潜ります。
ハワイウツボ
ハワイと付いているが、日本近海にも生息しています。
ウツボは凶暴で食用に向かないが、観賞用として人気のある種です。
このコーナーの見どころはなんと言ってもスナメリの親子です。
イルカの仲間で、可愛らしい見た目をしています。
三匹のスナメリが仲良く泳ぐ姿が見られました(2022年11月上旬)。
F ジャングルワールド
入り口をくぐり抜けるとそこは熱帯だった。
目を引く赤い鳥と青い水。
そしてカピバラ。
鳥と魚と哺乳類が同じ空間にいるのは、なかなか見応えのある光景でした。
そしてその赤い鳥ですが、ピンク色の鳥といえばフラミンゴだと思いましたが
ショウジョウトキというトキの仲間でした。
G 奇跡の森
屋上に近いフロアにあり、入ってみるとそこは水族館というより動物園みたいでした。
さまざまな植物、カエル、ワニ、ヤマネコの仲間のスナドリネコが展示されています。
「スナドリ」は「漁り」という言葉に由来し、魚を捕るのがうまいことから名付けられたそうです。
隠れているアカメアマガエル
なんて顔してるんだ…
ミシシッピーワニ
H 人魚の海
ジュゴンは漢字で海牛と書き、きっと海草をたくさん食べるからでしょうね。
鳥羽水族館がジュゴン飼育を成功させるまでには数々のハードルがあったとのことでした。現在鳥羽にいる「セレナ」は元々フィリピンのパラワン島でスタッフに保護され、人工授乳の方法、水質保全の方法などについて数々の試行錯誤を経た後確立されました。
セレナは2022年で入館35周年を迎えてます。これからも鳥羽で元気に泳いでいることを願わずにはいられません。
アフリカマナティもまた、鳥羽水族館でしか見られない生き物です。
ジュゴンとマナティは同じ海牛目に属し、それぞれジュゴン科とマナティ科に分かれます。しゃもじのような尾びれをしているのがマナティで、イルカのように二つに分かれているのがジュゴンです。
その他、ジュゴンは海の底に生えている草を食べ、マナティは水に浮く水草を食べるので、口の向きがそれぞれ下向きと上向きになってます。
I 極地の海
屋内の水槽コーナーと、屋外の水槽コーナーがあります。
ペンギンやアザラシ、ラッコなど、水族館で人気の動物が沢山います。
シロワケイルカ
シャチみたいでかっこいいです。
みんな大好きペンギン。
かわいいね。
アラスカラッコ
気持ちよさそうです。
J 日本の川
日本の川、田んぼの川や淡水の川などに分かれて展示があります。
おすすめは日本の川水槽の手前の休憩ゾーンです。
ここのソファーに座って、川で泳ぐ鴨を眺めたり、川のせせらぎを聞くと、
疲れが一気に消えます。
とにかく癒されるコーナーです。
沖縄の美ら海水族館の癒されスポットがジンベイザメの水槽だったら、
鳥羽水族館の癒されスポットはきっとここです。
鳥羽水族館は1日で回りきれないほどの見どころがありました。
そしてとにかく疲れるので、こまめに休憩しながら回るといいですね笑
お昼時間に外で食事する場合は、入口に設置してある鳥羽水族館再入場スタンプを手に押せば、当日中再入場することができます。
昼食は当地の新鮮な魚と日本酒を味わえる「天びん屋」で海鮮定食を注文させていただきました。
作(ざく)の純米酒と共に。
沢山歩いて、沢山見て充実した1日でした。
旅館に戻る前に、鳥羽駅のコンビニでイセシマハイボールを購入し、湯上がりの楽しみとしました。
三日目、伊勢神宮参拝記につづきます。