生々流転

少しだけお付き合いください

雑記

青年アスペ2

一人の青年がビルに入っていった。青年は黒いスーツを着ており、鋭い三白眼に、伸びた前髪は眉毛にかかるくらい。顔立ちと相まってスーツは喪服にも見える。青年は入り口で待機している受付と思しき女性と暫く会話した後、ビルの奥へと速足で歩いて行った。 …

働くことについて

ショッピングモールで買い物してたら、いつの間にかサービスカウンターでポイントカードを作ることになった。 ポイントカードは概して嫌いだ。カード自体溜まりに溜まって置く場所にも困るのに、肝心のポイントは雀の涙だったりする。極力ポイントカードは作…

青年アスペ

やあ、元気かい。お久しぶり。 そういえばさ、俺はアスペ診断がほしいって何度も思ったことがあるんだ。 アスペルガー症候群ってのは、簡単に言えば知的障害のない自閉症。症状はピンキリだし、診断結果は数値化できない定性評価だから曖昧な事もある、しか…

現実逃避について

現実逃避があるのなら、理想からの逃避もきっとありますよね。 小さい頃の夢を諦めたり、結婚や仕事で色んな事を妥協したり、辛いことに耐えるのも現実を受け入れているように見えるけれどもそれは理想を諦めたことにもなりますよね。 現実を受け入れなけれ…

夢と現実の境目は

明晰夢をよく見ていた。最近はあまりないが、そういえば学生時代に夢の中で夢だと気付くことは多かった。夢の中で飛ぶことは非常に面白かった。夢の中では、自分は何でもできるのだ。飛べると思えば飛ぶことだってできる。大事なのはイメージすること、想像…

守るべきもの

19歳、私は上京して、小さめのアパートに住むことになった。初めてその場所を訪れたとき、私は都会から少し離れた、あんまり辺鄙ではなく、かといって賑やか過ぎないその町のことが気に入った。通りかかる通行人の少し呑気な顔や、街角でうろつく大儀そうな…

迷いとか決断とか

自分は一人ベルトコンベアの上に居る。 いつからそうしているか覚えていない、誰かに言われているのかもしれないし好きで乗ったのかもしれない。とにかくベルトコンベアから下りることができない。できないと言うよりめんどくさいのだ。下りたら完全に行くべ…

変わらないものについて

中学校の同級生の話。 多くの田舎の中学校と変わらず、私が通っていた所も随分閉塞した環境であった。一学年には四つのクラスがあり、一クラス30人と言ったところだ。往々にして小学校で馴染みが出来上がってた連中ばかりで、外地から引っ越してきた子や少数…

アンビバレンス

私の中には多分、大きな背反が相克しながら住んでいる。平手友梨奈がふらふらと終わりのない小径の壁にぶつかったり倒れたりするように、今までにない大きな力が要る作業に取り掛かっている。 自分の現実と夢の背反、他人への感情の背反、外向性と内向性の背…

敏感肌

私は今ベッドの上に仰向けになっている。頭の下にはザラザラした髪の感触とひんやりした枕カバーと頭の重みのせいで凹んだ枕。 布団が体の上に被さっている。空気を含んだ厚い羽根布団だ。さらに布団の上には、脱いだジャージとズボンの重みが微かに感じられ…

手をはなそう

男は冬があんまり好きじゃない。 枯葉の匂い、透きとおる風、空と木のコントラストの全てがほかの季節と同じくらい趣深いけれど、なんとなく訳のない気だるさに見舞われることが多かった。朝起きると鈍い光がカーテンの隙間から漏れ出て、重い布団が体に負い…

手をつなごう

大学はそんなに嫌いではない。 一年生の頃は好奇心旺盛で色んな授業を取っていたし、二年生には単位のほとんどすべてを取り終え、今や残るは卒論のみ。講義に対して興味が尽きることはなく、良き理解者でもある友達に恵まれ、金銭には困らない。 だが私は、…

左脳の傲慢

全知の存在がいるとしたら、きっと人間のすべてのややこしい感情に論理的な説明をつけることができただろう。何かを嫌だと思う気持ち、好きだと思う気持ち、なんとなく死にたいと思うとき、生きなければと奮起するとき。しかしそれを、全ての感情を筋の通っ…

季節の行方

自分らしく生きることは難しい。親が存命している間はできるだけ失望させたくないのは自分の性だし、就活のシビアさを体現してくれない狂言にも付き合わなくてはならない。いよいよ親の忠告により淡く幸せな大学生活から目覚めると周りはとっくに次へと動き…

世に生きとし生けるものならば

金が好きである。通帳に刻む数字を見るのが好きだ。金の流れを考えるのが好きだ。金で人と人の間を繋げるのが好きだ。金があれば形があるものも形がないものも大方手に入る。金は信用なり。 夏目も好きである。一日中畳の部屋に寝転がり三四郎が門を出るまで…

夏という季節

夏は非日常的だ。 昔から夏は特別だった。暑苦しいのは好きじゃなかったけど、夏が来ると夏休みと誕生日が近い。プール開きに夏期講習、夏祭り、花火、夏の甲子園。青春の代名詞であり全てのハレと娯楽の集い場所で、嫌いな学校から遠ざかれるし、好きな事を…

遊び人だけど楽しければいいよね

また、誘いに乗ってしまった。 コミュ障、アスペ、年齢=彼氏いない歴のチェリー。また違う男と遊びに行く。 今までご飯や映画に行った男の数だけは数えられるけど、肝心の彼氏の作り方をまだ知らない。いいなと思うことがあっても自分からは告らないし何よ…

六畳半笑話体型~聖なる怠け者の帰還~

ほぼ二か月ぶりに更新します。新学期の始まりでドタバタしてたのは逃げ口上で、本当はほとんど読み物をしてないがために書く意欲も失せていました。遅れたが今学期の抱負と部活動について書きたい。 今年度から新しく始めたことと言えば、ラテン語の勉強であ…

香港澳門旅行記

大学に入ってから初めての海外旅行のような気がします。 行ったのは二月末で日本より暖かいと予想したが、前半の香港は普通に寒く(11℃)コートがほしいくらいでした。 香港はいくつかの島に分かれていて、夜景がきれいなヴィクトリアピークから人影が途絶…

国語の教科書に載っていた話をひたすら思い出す

このテーマは長くなりそうだから、何回に分けて書くことを検討している。 この記事を書こうと思ったのは大学生協の本棚でヘルマンヘッセ作『少年の日の思い出』を目にかけ、懐かしさのあまり即買いした日がきっかけである。 思えば中学、高校の国語の教科書…

そら模様

空と言えば何を思い浮かべますか。 これは『から』でも『くう』でもなくて、『そら』の方についての話です。 日本語では『空目』『空耳』、夏目漱石《琴のそら音》(とても面白い話だが今回は割愛くぁwせdrftgyふじこlp)などは幻聴や幻覚の意味を帯びていま…

追憶

私の親はあらゆることに慎重で、息子の進路選びに実に思慮深い人達だった。 当時私は高3で、丁度進路選びと受験でいっぱいだった。理系科目は特に得意ではなかったが、文理選択でなぜか当たり前のように理系に進んでしまった。本当は心理学とか文学の方が好…

Thinking Time

気まぐれに立ち寄った本屋で気まぐれに立ち読みした啓蒙書の話です。 私は啓蒙書が嫌いな方です。嫌い、と一口では言えない感情かもしれません。本来私は自己啓発系が大好きなのです。中学のころなんかは、『チーズはどこへ消えた』、『これから正義の話をし…

雨が降るりそうなじめじめした冬の日に、不意に襲ってくる懐かしい空気を追いかけたその先にあるものは 小さい頃に住んでた都市の空の記憶と 少し古くなった石造の家 埃っぽい道路の脇を歩いてる情景 温泉旅館の廊下を歩いてる気怠さ それらは全て自分の中に…

夢Ⅱ

日ごろ自分が考えていることの答えは、偶に夢となって出てくる。 いいや、もしかしたら答えという程のものじゃないかもしれない。何気ない手がかりとか、小さなヒントのようなものだ。 電車に揺られうたた寝したり、本を片手に意識が朦朧とした時、尋常の道…

弱音

顔を覚えられないのは興味がないから。 何も成し遂げられないのは怠け者だから。 目標が見つからないのは自由過ぎたから。 勇気を出せないのは考え過ぎたから。 そうやって答えは分かっているのに解決できないのは、何故だろうか。

不思議な夢を見た。 私は夜電車に乗っていて、帰路についていた。電車の中は空いていて、席が所々空いていた。しかし降りるはずの駅には違う名前の駅が出来ていて、それを過ぎても家から遠ざかるばかりだった。私は家に帰れないまま、逆方向の電車に乗り、世…

昔日

昔の夢を見た。 夢の中で、かい君はまだ小学生で、私は成長していた。 「君は変わらないね」と私は夢の中の彼に話しかけると、 「君は大きくなった」とかい君は返した。 「大きくなって、つまらなくなった」とこっちを見ながら言った。 全くその通りだ。私は…

やはり自分は

やはり自分は酷い人間でしょう。気に入った人と近付いては飽き離れたところで寂しさを覚えまた手を伸ばした。距離も掴めない、大した興味もない人を次々と懐へ入れようとするのだ。特にかの魅力を認める人間、好いてる人間が多い時などはどうにかして自らと…

飲み会後の虚しさ

飲み会の後に虚しくなる事はありませんか? 私はカラオケでワイワイ騒いだり居酒屋で愚痴を言ったり、色々はしゃいだ後解散すると一気に虚しくなります。 それは解散した後に限らず、時によっては飲んでる途中などにも感じます。個人によるが私の虚しさ決し…